日本では1年間に転職する人の数が約300万人といわれています。その中には、若い人だけではなく、中高年の人も含まれています。しかし、中高年の転職は若い世代に比べると、難航するのが実情です。
転職市場においては、35歳定年説というものまでまことしやかに言われており、40代や50代の中高年層の転職は容易ではないというのが一般的なようです。なぜなら、その理由として、若い人と比べて、自己PRが上手くできなかったり、新しい環境や仕事への順応性に欠けるといったことを、企業が懸念するからだと言われています。
たとえば、面接では自己PRをしなければならないのに、ついつい過去の業績を語るばかりで、自身の今後の目標を述べられなかったり、今までの自分の経験に固執しすぎて、新しい環境に馴染む努力をしなかったり、条件面にこだわりすぎたりする人が少なくないからです。そのため、企業分析を徹底的に行って、どのような人物像を求めているかを把握した上で、中高年ならではの自己PRをしたり、条件にこだわりを持ちすぎるのを避ける必要があるでしょう。
また、現在はインターネット上で転職活動をするのが一般的になってきましたが、そういったものに慣れていないことも、中高年の転職が成功しない理由の1つとして考えられます。転職エージェントは求職者の職務経歴書や希望条件をもとに、マッチする企業を紹介してくれるので、スムーズに転職活動を進めるのなら、インターネット上の転職サービスも賢く利用すべきです。中高年の転職はフットワークを軽くし、柔軟な姿勢で望むほど採用率に影響してくると私は思うので、ぜひ頭を切り替えて、頑張って欲しいものです。